素材のこと

手紡ぎ・ガラ紡の有機木綿

草の糸

ていねいに、時間をかけて紡ぎ・織った布は、空気も一緒にはらんでいるかのように、とてもやわらかく、感触がいい。
糸一本一本に、ほどよいムラがあり、染料が糸の中まで染み込むため、
堅牢(けんろう)度も優れています。
作り手にとっては、藍の色素がすぐになくなり、織り目も不揃いでやっかいなのですが、そのやさしい風合いや、着心地のよさに代えられない魅力があり、使用することの多い素材です。

素材を大切にしています。特に身に付けるものは、手紡ぎ・手織りの布を中心に有機木綿やダブルガーゼ。
藍色は素朴な布や糸によく合います。

草の糸は、育った土地の太陽や風の気配を運んでくれます。
苧麻(ちょま)・大麻・葛(くず)…
野山に自生する草を刈り取り、繊維を取り出し、糸を績(う)む。
言葉にすると簡単ですが、
それまでにはたくさんの時間と根気を必要とします。
糸によっては、扱いづらいものもありますが、
その力強さと個性的な表情に魅かれ、
夏の日差しを感じると、織りたくなる素材のひとつです。


+++戻る+++